ブログ初心者・Web制作の情報サイト
Googleアドセンスの審査を考察する

Googleアドセンスの審査を考察する

アドセンスに通るための方法解説のようなページはよくありますが、それらのほとんどはユーザーの立場から見た考察であってGoogle視点での考察はあまりないように思います。

何が言いたいかというと、Googleがどう考えているかを考察することでアドセンス審査に落ちる原因が見えてくるのではないかと思ったわけです。

この記事では少し違った視点からアドセンス審査を考えていきます。審査に落ちる原因を逆の立場に立って考えていきましょう。

アドセンス審査の方法を考える

ここではアドセンス審査がどのように行われているかを考察していきます。重要なのはユーザーではなくGoogleの立場で考えることです。

アドセンスの審査をしているのは誰?

最初に考えるべきは、審査は人間とコンピュータのどちらが行っているのかということです。どちらが審査しているかを知ることによってアドセンスに対する考え方も変わります。

それを知るためにアドセンス審査をするWebサイトの数を見ていきましょう。

世界のWebサイト数の推移
世界のWebサイト数
2012697,000,000
2013673,000,000
2014969,000,000
2015863,000,000
20161,046,000,000
20171,767,000,000
20181,630,000,000

参照:Internet Live Stats

上は世界のWebサイト数の推移を表した表です。

2018の時点で世界には約16.3億のWebサイトが存在しています。2012年から比べると9.3億も増えているのです。これは1日あたり42.6万サイト増加している計算になります。

もちろんこれらすべてのサイトがアドセンスの申請をしているわけではありませんが、到底人間が処理できる数ではないことが分かります。

コンピュータの分析から得られたデータをもとに判断するにしても1日42.6万は多すぎるのです。Googleは当然自動化を選ぶでしょう。

つまりGoogleアドセンスの審査をしているのはコンピュータです。AdSenseヘルプの「AdSenseアカウントの有効化プロセス」にも以下のように書かれています。

お客様のサイト全体(AdSense アカウントの開設時に指定した URL 以外も含む)が自動的に審査され、AdSense プログラム ポリシーに準拠していることが確認されれば、アカウントの他の設定が確定されます。

AdSense アカウントの有効化プロセス

アドセンスの審査はコンピュータが行っていると思って間違いないでしょう。

Googleアドセンスの審査はコンピュータが自動で行う

審査は全てのページが対象

アドセンスの審査対象は全ページ

もしあなたがサイトの良し悪しを正確に審査する場合どのような方法をとるでしょうか? もちろんサイトの全てのページをチェックしますよね。

審査はサイトの全ページが対象です。低品質のページを見つけるため当然でしょう。

問題は全ページをチェックするのはコンピュータだということです。コンピュータは明確な基準を持って正確にページを審査できます。

これはいくら質の高いページを書いたとしても低品質ページが多いまたはポリシーに違反する内容があれば審査に落ちてしまう可能性があることを意味します。

実際にGoogleは「全てのページに価値のあるコンテンツがあることが重要」と述べています。

参照:サイトが承認されるには?

審査では高品質ページを増やすよりも低品質ページを減らす方が有効ではないでしょうか。

低品質ページを減らすこと

コンピュータの対策だけすればいいのか?

アドセンスの審査は自動ということが分かりました。それではコンピュータの対策だけをすればいいのでしょうか?

答えはNoです。

Googleのコンピュータは訪れた人間の行動を分析しサイトの良し悪しを判断できる技術を持っているからです。

これは私の考察にすぎないのですがこのように考えた理由を説明していきます。

まずは以下の引用を見てください。

ユーザーが定常的にアクセスしているわけではないページに広告コードを挿入したことが原因で、審査に時間がかかるケースが多々ありますのでご注意ください。

AdSense アカウントの完全有効化の所要時間

広告コードは最も人気のあるページに置きましょう。

サイトが承認されるには?

上記はAdSenseヘルプの「AdSense アカウントの有効化の所要時間」ページの内容を引用したものです。これらはどういった意図があるのでしょうか?

私は次のように考えました。

仮説:Googleは広告コードが設置されたページを基準にし、そのページのトラフィックを利用してサイトのページアクセス性を評価している

簡単に言うと、ランディングページ(例:コードを設置したページ)からのユーザー行動をトレースしサイトを評価しているのではないかということです。

アドセンス審査ではトラフィックのないページは審査しにくい

これなら定常的なアクセス(トラフィック)がないページに広告コードを挿入すると審査遅れるというのも説明がつきます。

トラフィックとはページを訪れたユーザーが残した足跡のようなもので、サイト内でどのような行動をとったかの分析に使用されます。

このようにすればコンピュータでも人間の思考をもとに行動可能でサイトのページアクセス性も評価できます。だまし誘導や誤クリックしやすい広告、だまし広告も見抜くことができるでしょう。

Googleがグローバルナビやサイドバー、サイトマップなどのナビゲーションを設置や適切なカテゴリー分けをするように言っているのは、ユーザーの利便性を上げるトラフィックによってサイトを評価するという2つの理由があるのでしょう。

サイトナビゲーション(グローバルナビ、サイドバーのカテゴリー分け、サイトマップ)を充実させる

コンピュータがサイトを審査するにしても忘れてはいけないのは人間のユーザーが残したトラフィックを利用しているということです。

「アドセンス審査はコンピュータ(クローラ)の対策をする」と言う人がいるかもしれませんがGoogleは人間の残した情報をもとにしてコンピュータに判断させる技術を持っていますし、技術はどんどん進化していきます。

結局のところサイトを閲覧するのは人間なのでコンピュータばかりを見のではなく人間が使いやすいように対策すべきでしょう。

審査を行うのはコンピュータだが人間が使いやすいようにサイトを構築することが大切

アドセンスの審査が厳しくなった原因を考える

ここではアドセンスの審査が厳しくなった原因を調べていきます。厳しくなった原因を考えれば審査で注意する点が見つかるはずです。

なぜ昔に比べ審査が厳しくなったのでしょうか。それは審査項目自体が増えた結果、厳しくなったように見えると考えられます。

審査項目が増えた原因を考えていきましょう。

  1. 質の低いサイトをはじくため
  2. ユーザーとのいたちごっこで項目が増えた
  3. 個人情報の保護意識が高まった結果項目を増やす必要がでてきた

①:質の低いサイトをはじくため

アドセンスの審査が厳しくなった原因として真っ先に考えられるのはこの項目です。

理由としては広告主が質の低いサイトに広告が表示されることを嫌った、質の低いサイトに広告が表示されることによるイメージダウンを避けるためや不正クリックの防止が考えらえられます。

②:ユーザーとのいたちごっこで項目が増えた

Googleは裏をかかれないために手の内や審査結果を具体的には明かしません。しかしユーザーは数の経験則で審査基準の閾値を探そうとします。

基準が一定ではすぐにユーザーに見破られてしまうでしょう。ではどうするか?

  • 審査項目を増やすまたは変更する
  • 基準値を変動させ一定にしない

当然こういったことは起こるでしょう。審査に通りやすい時もあれば落ちやすい時もあります。時には運も必要だということです。

運も必要

③:個人情報の保護意識が高まった

個人情報保護意識の高まり

近年ではプライバシー保護の観点からサイト管理者がユーザーに提示しなければいけない項目が増えました。

パーソナライズ広告(個人の趣向に合わせた広告)を表示するためのCookie使用の許可やアナリティクスによる個人情報収集の確認がそれにあたります。これらのサービスを利用するにはプライバシーポリシーの項目が必須なのです。

以前までは無法地帯のように繰り広げられていたWebでの個人情報収集ですが、最近では次第に個人情報保護の声が強くなってきました。

例えばEUのGDPRです。

GDPR(EU一般データ保護規則)は2018年5月にEUで施行された法令で個人情報保護の厳格化を特徴としており、個人データの保持者、収集者が行うべき義務が定められています。また違反時には企業に多額の制裁金が課せらるのも大きな特徴です。

つまり個人情報を扱う場合、ユーザーに承諾を得る義務が発生しました

これはEUの話で日本は関係ないように思われますが個人情報保護の強化は世界のトレンドです。

そのためGoogleもサイト管理者に対して個人情報を収集する内容をサイト内に開示するように求め始めたと考えられます。Googleアドセンス利用はパーソナライズ広告を利用するためCookieの使用許可、無効方法の情報をユーザーに提供しなければいけないのです。

アドセンスのプログラムポリシーにも必須コンテンツと記述されています。

プライバシーポリシー必須というよりは内容が重要

最後に

この記事ではGoogleアドセンス申請についての考察を紹介しました。重要な項目をまとめておきます。

  • Googleアドセンスの審査はコンピュータが自動で行う
  • 審査を行うのはコンピュータだが人間が使いやすいようにサイトを構築することが大切
  • 低品質ページを減らす
  • サイトナビゲーション(グローバルナビ、サイドバーのカテゴリー分け、サイトマップ)を充実させる
  • 運も必要
  • プライバシーポリシー必須というよりは内容が重要
  • 焦らずに冷静に考える

これら以外にパブリッシャー向けポリシーパブリッシャー向け制限コンテンツに抵触していないことが大前提です。

コンテンツの内容は一番気になる部分ですが記事を修正するのは最後にしましょう。記事数が多い場合は修正が大変ですし、何が悪いかはっきり分からないまま修正していると最悪泥沼にはまります。

それよりも先に必須と分かっている項目を追加・修正したほうがいいでしょう。

また低品質ページを減らすとき、すでにインデックスされているページを下書きに戻す、削除するなどでサイト上から消してしまうと審査の期間が長くなることがあるようです。注意してください。

アドセンス申請は落ちても何が悪いか正確には分からないため疑心暗鬼になりがちですが落ち着いてサイトに足りていないものを考えれば道が見えてきます。焦らずに冷静に考えていきましょう

焦らずに冷静に考える