
ソロとは一人旅のことです。BGEEでソロといったらメイジが有名ですが、メイジでなければクリアできないわけではありません。
シーフでも十分可能です。というよりもソロシーフは非常に動きやすい。
とにかくハイドインシャドウが強力です。ソロの場合、敵をすべて倒す必要はありません、厄介な敵は避けていけばいいのです。
とにかく立ち回りやすいシーフ一人旅の魅力とクリア(サレヴォクを倒す)までのウォークスルーを紹介していきます。
BGEE v2.6.6.0 コアルール
シーフソロのキットはどれがいい?
シーフソロなら「スワッシュバックラー」が最もおすすめです。

スワッシュバックラーの特徴
- AC・命中ロール・ダメージロールにボーナスがつく
- シーフ技能のペナルティなし
- バックスタブができない
スワッシュバックラーは「バックスタブができない」というデメリットがありますが、そこまで致命的ではありません。
そもそもシーフはアタックロールが貧弱で攻撃を外しやすいです。実際に使ってみてもよく外します。
バックスタブに頼りすぎると「外す > 逃げてハイドインシャドウ > もう一度バックスタブ」の繰り返しになるので手間が増えます。
正直言って面倒くさい。シーフのバックスタブに頼りきるとしんどいです。
シーフソロで重要になるのはシーフ技能です。
戦闘面の強さを強化するよりも、シーフ技能を駆使して器用に立ち回る方が、
「手に入るアイテムが増える・経済面で有利・敵を回避できる・罠を避けられる・他のクラスではできない立ち回りが可能」という点で有利でありプレイしていても楽しいです。
その点でスワッシュバックラーは、シーフ技能のペナルティがなくACボーナス(レベル10でAC-3)もある、という点で最もソロに向いているシーフキットと言えます。
シーフ技能が低い「アサシン」をソロで使うメリットはほとんどありません。アサシンを使うならマルチかデュアルしたほうが遥かに強いです。
シーフの一人旅
種族はハーフリング、クラスはスワッシュバックラー。
ハーフリングを選ぶ理由はシーフ技能の補正が高いからです。ハーフリングは最も盗賊ロールに適しています。

ステータスの合計値は85。
クリック連打は面倒なのでこの辺りで妥協します。デクスタリティが19なこと以外特に目立ったところはありません。武器技能はショートソードとショートボウ。
スワッシュバックラーは二刀流に向いていますが、二刀流は使いません。理由は2つ。
- 単独武器スタイルでACを高めたい
- 二刀流にしても弱い
結局シーフなので近接戦闘は弱いのです。
音声は男性キャラならいつも「MALE 5」にしています。適当な感じのしゃべり方がなかなかいい。ポートレートにはこだわりが無いので適当です。
シーフソロ序盤の決まり事
イモエンからワンドとポーションと武器を貰って解散。
リング・オブ・ウィザードリィとリング・オブ・ザ・プリンス+1を発掘。リング・オブ・ウィザードリィは売却。初期資金を作った後、べレゴスト方面へ向かいます。

その後、ハイヘッジで必要なアイテムを購入します。資金は9,500G。
6,500Gほど使ってポーション、ワンド・オブ・スリープ、矢を購入。矢は適当。それ以外は使う予定。重要なのはポーション・オブ・パーセプション(白いポーション)。シーフ技能を強化するポーションです。

アルゲルノンのクロークを盗む
アルゲルノンのクロークは、何といっても発動効果のチャームが超強力。シーフソロに限らず効力に非常に役立つアイテムです。
ハイヘッジからべレゴストに向かい、フェルデポスト・インにいるアルゲルノンからクロークを盗みます。

アルゲルノンのクロークを盗むにはピックポケット50くらいあればいけたはず。
現在のピックポケットは35なので、ポーション・オブ・パーセプションを使って55まで上げます。それでも足りないときは、フレンドリーアームインの寺院で購入できるポーション・オブ・マインドフォーカスを使えばOK。

ここまで準備が整えば、バルダーズゲートまでは余裕です。ストーリーを進めていきます。
ナシュケル鉱山でムラヘイを倒す
まずはナシュケル鉱山。
鉄不足の原因、ナシュケル鉱山のムラヘイを倒します。ムラヘイ討伐はチャプター遷移の条件になっているので必ず倒す必要があります。

現在Lv2。まともに戦うとスケルトンにボコボコにされるので、代わりにムラヘイに戦ってもらいます。アルゲルノンのクロークの出番です。

敵対後すぐにチャーム。
ムラヘイが呼んだ手下とムラヘイを戦わせます。

ムラヘイが瀕死になったらポーション・オブ・エクスプロージョンを投げてまとめて始末。

セーブされましたが、その後の追加攻撃で倒しました。
ムラヘイが落としたアイテムを回収します。ここで手に入るターロス・ギフト(電撃耐性50%)は罠を回避するための重要な装備です。BGEEはライトニングボルトのトラップが非常に多いのでターロス・ギフトは後々とても役に立ちます。
盗賊の野営地は非戦可能
次は盗賊の野営地を目指します。
べレゴストのフェルデポスト・インにいるトランジッグが情報を持っているので会いに行きます。
トランジッグは普通に話しかけると敵対して戦闘になりますが、チャーム状態で話しかけるとタゾクの居場所(盗賊の野営地)を教えてくれます。ここでもアルゲルノンのクロークが役立っています。
シーフならスリで手紙を盗んでもOKです。

戦闘回避はシーフ一人旅の醍醐味なのでどんどん活用していきましょう。レベル上げに関してはバルダーズゲート到達後にクエストをこなしていればすぐに上がります。
手っ取り早くレベルを上げたければ、ミュータミンの石庭でバジリスクを狩るのがおすすめです。
盗賊の野営地へはリクルートを装って侵入。

タゾクのテントに入ると強制的に戦闘が発生しますが、チャームすれば回避できます。
ハイドインシャドウの透明化状態でテントに入り、先制でチャームを叩き込みます。アイテム効果は詠唱寺間が無いので、ハイドインシャドウからの不意打ちと相性抜群です。

これで戦闘は発生しなくなるので、情報とアイテムを回収して出ていけばOKです。
チェストにはライトニングボルトのトラップが仕掛けてあるので、わざと開けて誘導すると敵に命中します。かなり威力が高いのでこれだけで半壊する場合もあります。倒したいときは活用してください。
雷撃耐性を高めておかないと自分が死ぬので、ターロス・ギフトやポーション・オブ・インスレーションは必須。

守衛に頼んでダヴァエロンを倒してもらう
一気に飛んでアイアンスロウンの鉱山。
クロークウッドは長いように見えて、ストーリーラインにからむイベントはないのでこの記事ではスルーします。
クロークウッドで1つ気をつけなければいけないのは蜘蛛エリア。ハイドインシャドウで通り過ぎますが、ウェブのトラップが厄介です。解除してもいいですが、ポーション・オブ・フリーダムで通り過ぎるのも1つの方法です。

アイアンスロウンの鉱山へ行く目的は「ダヴァエロンを倒すこと」ただそれだけ。
ムラヘイと同じくダヴァエロンも倒さなければチャプターが進みません。盗賊ロール的には生かしておきたいですが、残念ながらこの二人には未来がありません。
現在Lv.4なので普通に戦ってもダヴァエロンを倒せると思いますが、せっかくなので守衛にダヴァエロンを倒してもらいます。

ダヴァエロンのAIは以前のバージョンと比べて大きく変わっています。
v1.3頃は、ディメンジョンドアで転移して、こちらの視界外からファイアーボールやライトニングボルトを打ち込んできましたが、現在のバージョンでは視界内でなければ呪文を打ってきません。
放っておくと近接攻撃しか行わなくなります。今回はこれを利用します。
戦略は「しばらく放置 > チャームした守衛をけしかける」です。

Die, insolent whelps! (死ねっ、生意気な若造ども!)
ダヴァエロン
どちらが勝つか楽しみなので、手を出さずに観戦します。ダヴァエロンはメイジのくせにクオータースタッフの武器熟練度が+2あります。
- Level:11
- HP:45
- Base THAC0:17
- クオータースタッフの武器熟練度が+2

大抵は守衛が勝ちます。どちらかというとダヴァエロンが守衛を倒すところが見たいですが、難しいようです。
余談ですが、このエリアではトラップを踏むとバトルホラーが出現します。このバトルホラーにダヴァエロンが放つライトニングボルトを当てるとバトルホラーがダヴァエロンを狙うようになります。

鉱山を水没させた後、バルダーズゲートへ向かいます。
バルダーズゲート到着

バルダーズゲートでは主にアイテム回収を行います。
ポーション・オブ・マスターシーフが買えるようになるのでピックポケットを積極的に活用していきます。
まずはソーサラスサンドリーズで買い物。ポーション類・矢の補充。

ついでにハルバゼール・ドリンからニンフのクロークをスリ取ります。

ニンフのクロークはアルゲルノンのクロークと同じチャームの発動効果を持ったクロークです。使用回数制限があるかわりに1日に複数回使用できます。

ストーリーを進めるならアイアンスロウンの本社に向かえばOKです。
アイアンスロウン本社の最上階には傭兵が待ち構えていますが、ハイドインシャドウでスルー出来ます。

現在Lv5。倒したい場合、真正面から戦うのはかなり不利です。罠・アイテム・シーフ技能を駆使して立ち回っていきます。
具体的には、ハイドインシャドウからの先制チャームで強制戦闘を回避した後、複数の敵にチャームをかけて内戦させます。ここでは先ほど盗んだニンフのクロークを活用します。
ザリマールとアライにチャームをかけるだけでも、敵にかなりのダメージを与えることが可能です。アライはファイアーボールが使えるのでうまく活用してください。

残った手負いの敵は罠や火炎ポーション、ジ・ワン・ギフトロスト、弓等で殲滅します。

キャンドルキープへ
アイアンスロウンのリーダーを追いかけてキャンドルキープへ。
キャンドルキープに難所は特にありません。地下墓地を通り抜けるときに罠に注意するくらいです。シーフプレイですが、罠は踏み倒します。探知と解除が面倒なので。
火炎耐性90% + 雷撃耐性100% + シールドアミュレットで強力な罠はほとんど無力化。これで安心して墓を荒らせます。

地下墓地を抜けると蜘蛛の洞窟。アイアンスロウンの傭兵がいますが、相手をしてもしなくてもどちらでもいい。2体いるグレーターバジリスクは経験値がおいしいですが、今回はそんなにいらないので放置。
バルダーズゲートに戻って大公を救出
キャンドルキープ脱出後はバルダーズゲートに戻ります。
リエルタール殺しの濡れ衣を着せられているのでフレイミングフィストに襲われますが、シーフなので回避余裕です。
バルダーズゲートでやるべきことは、
- タモコに会う
- エルタンを助ける
- アイアンスロウンの最上階でサレヴォクの愛人を倒す
- アンダーセラーでスリースとクリスティンを倒す
- 戴冠式で大公二人を助ける
ですが、4と5だけでストーリーは進みます。
スリース&クリスティン戦。分断して個別に倒します。

スリース戦は「罠を重ね掛け + ポーション・オブ・ファイアーブレス」と思っていたけど罠だけで足りていた。スリース即死。
クリスティン戦のコツはアシッドアローを使うこと。
クリスティンはなぜかアロー+2やワンド・オブ・マジックミサイルでは詠唱妨害できません。しかし、アシッドアローなら詠唱妨害可能なので簡単に倒せます。

招待状が手に入るので戴冠式で大公二人を助けに行きます。

シーフソロの場合、普通に戦うとまず助けられません。戴冠式の救出戦については別記事参照。
サレヴォクを倒す
サレヴォクを倒すべくバールの神殿に向かいます。
シーフギルド地下の迷路はトラップだらけなので、キャンドルキープ地下墓地と同じようにとラップ対策 + ハイドインシャドウで走り抜けます。

迷宮を抜けてバルダーズゲート地下遺跡に到着。
ここにもアイアンスロウン傭兵がいます。戦うならその先にいるタモコをチャームして、スケルトンウォーリア召喚*3で突撃させると面白いです。
敵リーダーがアロー・オブ・デトネーションを撃つので、囮を使って敵全員を巻き込んで同士討ちさせましょう。

バールの神殿に到着。現在Lv7。シーフ一人旅の最終決戦です。

最初に一人で突っ込んでくるメイジを始末します。
ポーション・オブ・マジックブロッキングで相手の呪文を完封。アロー・オブ・ディスペリングを撃ち込んだ後、弓で倒します。

その後サレヴォク戦。サレヴォクのステータスはこんな感じ。
- Level:15
- HP:135
- Natural AC:-1
- Base THAC0:2
- APR:2
- Saving throws:すべて1
THAC0が低すぎてヤバイ。ベースTHAC0が2、それに加えてストレングス補正・武器熟練度の補正が乗る。もしかしてIWDEEのラスボス「Belhifet」よりも低いのでは?
攻撃回数は2になっていますが、実際にはヘイストがかかっているので3回攻撃です。
正直言ってシーフで近接戦闘は到底無理。
罠と遠隔攻撃で戦います。キーとなるのはアロー・オブ・ディスペリング。相手のヘイストを解除してしまえば、後は弓の攻撃で倒せるはずです。
アロー・オブ・ディスペリング強い。
使うもの
- ポーション・オブ・インヴィジビリティ
- ポーション・オブ・マインドフォーカス
- ポーション・オブ・パワー
- オイル・オブ・スピード
- アロー・オブ・ディスペリング
ポーション・オブ・マインドフォーカスとポーション・オブ・パワーを使って、とにかくTHAC0を下げます。
サレヴォクに先制でアロー・オブ・ディスペリング。その後、ポーション・オブ・インヴィジビリティで取り巻きを振り切る。

サレヴォクだけ誘い出して重ね掛けした罠に嵌める。これで結構なダメージが入ります。
後は逃げながら弓で攻撃。ブーツ・オブ・スピードとオイル・オブ・スピードを併用するとめちゃくちゃ早くなるので引き撃ちがはかどります。


無事に倒しました。
ログを見なおすと、攻撃ロール7~8以上でヒットしていました。こちらのTHAC0は3です。命中率は65~70%。結構当たるので楽な引き撃ちでした。
クリア時の装備はこんな感じ。

シーフソロでも十分クリアできることが分かってもらえたでしょうか?
BGEEは選択肢が広いので、どのクラスでもソロ余裕です。実際のところサレヴォクはもっと簡単な倒し方があるので、Lv1のモンクでも勝てるはずです。
シーフソロの攻略のコツ
シーフ一人旅で最も大切なことはシーフ技能を活用することです。目の前にいる敵をすべて倒すのではなくやり過ごすこともシーフにとっては重要です。
ここでは上で説明しきれなかった細かな内容を説明しています。
シーフ技能をフルに駆使する
シーフ技能をすべて使えるのシーフだけです。積極的に利用しましょう。
強力な開錠・ピックポケットが使えるシーフは、他クラスの一人旅よりも多くのアイテムが手に入ります。ゴールドも手に入りやすいので、手に入れたアイテムを積極的に使っていくのがおすすめです。
範囲攻撃系のポーション(オイルオブファイアリーバーニング・ポーションオブエクスプロージョン)は序盤から終盤まで非常に役立ちます。

シーフの罠は強敵と戦う場合にとても強力です。
罠は同じエリアに7つまで設置できるので、事前に重ね置きして敵を誘導しましょう。ソロプレイにおける序盤の強敵「ターネッシュ」も罠を使えば余裕です。(ハイドインシャドウでスルーしても可)

シーフを使うならピックポケットはぜひ使いこなしてください。序盤から強力なアイテムが手に入るだけでなく戦闘回避にも使えます。あまり使う機会はありませんが、ピックポケットでカースドアイテムを外せたりもします。
ムーブサイレントリーとハイドインシャドウの違い
ハイドインシャドウは透明化のこと。
ハイドインシャドウの成功判定には「ムーブサイレントリー」と「ハイドインシャドウ」の2つのシーフ技能が影響します。
この2つに違いはありません。大まかな計算式は次の通りです。
ハイドインシャドウの成功率 = (ムーブサイレントリー + ハイドインシャドウ) / 2 – 環境要因
体感では「ムーブサイレントリーとハイドインシャドウの合計値が200以上かつ暗い場所」ならほとんど成功する印象です。

雑魚戦は基本的に避ける
経験値の少ない敵は無視しましょう。時間と労力と矢弾とヒーリングポーションの無駄です。
コボルドとか倒しても4~7EXPしか手に入りません。スルーが一番楽。
ハイドインシャドウをうまく活用してください。戦闘力が低いシーフの生命線になるハイドインシャドウは、シーフ技能の中で最も重要です。

アイテムの識別は店や寺院でできる
普通にプレイしていれば、アイテム識別はメイジやバードが行ってくれるので問題はありません。
しかし、ソロだと大抵のアイテムは自力で識別できなくなります。アイテムの識別は各ショップの識別サービス(100G)を利用します。

ショップでの盗みは縛った方がいい(バランスが崩壊する)
店によっては、商品を盗める場合があります。盗みはシーフの特権なのですが、
これは強すぎるから禁止推奨。
ピックポケットの技能が高ければ「スリ取って売る」を繰り返すだけで資金が無限になります。バランスが崩壊するので利用は自己責任で。
